近年、都市部における交通渋滞緩和の切り札、および移動設備として、地形の影響を受けないリフト型の索道の需要が高まっています。
また、ケーブルで牽引される鋼索鉄道(ケーブルカー)は急傾斜地でも安定した性能を発揮し、モーターやエンジンを動力とする鉄道と比べて騒音が少ないという大きなアドバンテージがあります。
ブラジルの中心市街から高台市街を結ぶ単線自動循環式普通索道。J区1,800m、K区2,000m、L区4,600mの路線を1日18時間運行している。毎時3,000人の輸送能力で。月に100万人が利用。
イタリア・ボルツァーノの3線自動循環式普通索道。駅と居住区は距離で4,545m、標高差990m。毎時550人の輸送能力。
ルーズベルト・アイランド・トラムウェイ。
ニューヨーク市マンハッタン区のアッパー・イースト・サイドとルーズベルト島をイースト川を越えて結ぶ索道。運行速度は時速28.8km、駅間940mを3分で結ぶ。
最大定員110人で、1日あたり約115回稼働する。
観光用
利用者のニーズに応える、ユニークでバラエティに富んだ都市交通システムをご提案します。
単線自動循環式普通索道(中国)。
2,142mの距離を毎時2,000人の運送能力で運ぶ。
ゴンドラキャビン(中国)。床が透明になっており、アトラクション性も高い。
パリにある20mの傾斜エレベーター。ベビーカーや車いす、ショッピングカートなどを安全に輸送可能。
中国で人気の観光スポット、恩施グランドキャニオン観光地に設置された8人乗りゴンドラ。乗客を壮大な景色で楽しませながら、山頂まで安全に運ぶことができる。
オーストリア・インスブルックの、市街地と展望台1,800mを結ぶ鋼索鉄道。フレームに箱型のキャビンが吊るされており、傾斜がきつくなってもキャビンの床を水平に保つことができる。毎時1,200人の輸送能力。
都市交通
遊園地や空港で、駅・駐車場やターミナルビル間の移動手段として活躍しています。
東京都稲城市の遊園地、よみうりランドのゴンドラ「スカイシャトル」。最寄り駅と遊園地を結ぶ移動手段として利用されています。
空港で利用されている鋼索鉄道(エジプト・カイロ)。距離は1,857m、毎時2,000人の乗客を運ぶことができる。車両に車輪はなく、代わりに圧縮空気により浮上している。車輪よりも抵抗が低いため、少ない動力で運行できるのが特徴。
マイアミ国際空港のMiniMetro
350mの距離を毎時12,000人の乗客を輸送する2キャビンで構成。低公害、低騒音、高い静粛性、低いメンテナンスコスト、そして豊富な安全機構を備えています。
350mの距離を毎時12,000人の乗客を輸送する2キャビンで構成。低公害、低騒音、高い静粛性、低いメンテナンスコスト、そして豊富な安全機構を備えています。
ミニメトロ
都市部における中間レンジ(輸送力・距離)の輸送手段として最適です。
イタリア・ペルージャのミニメトロ、ピープル・ムーバー。都心の自動車の交通量を減らすために導入された。毎時3,000人、一ヶ月では25万5,000人の輸送能力。車庫へ自動で格納される。